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老犬の介護でお悩みの方

歩行のお悩み

身体の衰えをサポートしてあげましょう

老犬になると、脚力、視力、嗅覚、聴力の衰えにより、歩行機能の低下や障害物が避けられなくなったり、段差の上り下りができなくなったりします。
症状が出てからの改善は難しいです。症状が出る前にあらかじめケアすることで足腰の健康な状態を長く維持することもできます。
もし症状がでてしまった場合、まず愛犬の負担をやわらげ、次に現状よりも悪化することを防ぐための対策をとっていきましょう。

足腰の老化予防について

対策 1:フードの見直し

まず食事の見直しを図りましょう。
軟骨保護成分であるグルコサミンとコンドロイチンやヒアルロン酸、骨や軟骨の形成に欠かせないコラーゲンは、もともと体内で合成されるものですが、加齢とともに産生が減ってきます。
またビタミンCはコラーゲンの合成を助けるだけでなく、抗酸化栄養素の1つなので、老化予防の観点からもおすすめです。
他にはオメガ3脂肪酸は炎症を抑える働きがあります。これらが添加されたシニア向けのフードへの切り替えや、サプリメントの使用をすることで、不足しがちな栄養素を摂れるようにしましょう。

対策 2 :肥満対策

肥満も足腰機能悪化の原因の一つです。高齢になるにつれ代謝も落ちがちなので、食事やおやつを見直し、老犬になる前に肥満を改善しましょう。
肥満対策の食事シニア向けのおやつへの切り替えも効果的です。

対策 3: 運動

お散歩をはじめとした運動をして、若いうちから筋肉をつけましょう。高齢になるにつれ筋肉の生成は難しくなります。
若いうちから筋肉をつけることで、老犬になっても筋肉が落ちるスピードが遅くなります。個体の体調に合わせ十分な散歩を心がけましょう。
一緒に遊ぶ玩具などを使って楽しく運動させるなどの工夫も効果的です。

老化による身体の変化

歩くのが遅くなる

足を引きずったり足の裏にけががないかを確認してください。足や肉球に異常がある場合は獣医師に相談してください。
また、呼吸が乱れたり咳を頻繁にする場合、心臓や呼吸器の病気の可能性もありますので、すぐに獣医師に相談してください。
それらに異常がない場合は、加齢による衰えの始まりの可能性があります。無理やり走らせるようなことは愛犬の負担を増やすことになりますが、散歩や運動量が減らすと、老化が進んでしまいます。
散歩の時間を増やす、コミュニケーションを増やすなど、運動量があまり低下しないような工夫が必要です。

散歩を嫌がる

まず上述にある足を引きずる、足の裏の異常の有無、呼吸に関することを確認してください。
身体に問題が無い場合は散歩を継続することが望ましいです。一度立ち止まり、愛犬が進むようにリードで合図してください。
場合によってはご褒美のおやつをあげたり、散歩のルートを変えたりなどの工夫をし、散歩を通して愛犬に運動をさせてあげてください。

滑ってうまく歩いたり立ち上がったりできない

筋力が低下すると、踏ん張りがきかなくなることで足が滑ってうまく歩けなくなることがあります。
愛犬の肉球の毛を切ったり、肉球ケアクリームを使用し肉球を保湿することで初期症状のケアはできます。
症状が進みさらに立ち上がりことが困難になってきたときは、床に滑り止めワックスを塗ったり、滑り止めシートを使う、滑る止め用のブーツやシューズを履かせることで踏ん張りをききやすくするといった対策も有効です。

立ったままの状態でい続ける

まず足にケガが無いか、痛がるところがないかを確認し、異常がある場合は獣医師に相談してください。
異常が無い場合は脚力の低下が疑われます。立ったり座ったりする行為は筋力やバランス感覚を必要とする行為です。
立ったままの状態でいづつけるということは、これができないほど筋力が低下しているという可能性があります。
症状の改善は難しいです。無理のない程度でマッサージをし、柔軟性を高めてあげることで症状が緩和されることがあります。
寝たきりになってしまう直前の状態なので、無理のない程度での散歩をしてあげてください。
ただしこの状態だとかなり筋力が低下しているので、あくまで無理のない範囲での運動やマッサージをしてあげてください。
立ったり座ったりすることをサポートするために、ワックスや滑り止めマットを使って、踏ん張りがききやすくすることも効果的です。
また、症状が悪いところが特定できた場合、サポーターや補助ハーネスなど使用することもおすすめです。特にサポーターは様々な箇所に対応したものがあります。
愛犬の状態に応じたものを選んであげてください。

自力で歩くことができない

脚力の低下からほとんど歩けなくなる子もいます。いつも通りの生活や散歩も難しくなってきますが、そのままにしておくと更なる筋力の低下を招きます。
また、散歩や活動を減らすことで、痴呆や認知機能が低下を招いたり、ひいては愛犬の健康寿命を縮めてしまうことになります。できるだけ自力で歩かせたり散歩をしたりしてあげてください。
歩行補助のハーネスやサポーター、車いすなどを使ってなるべく歩かせてあげるようにしましょう。
立ち上がる補助を してあげたら歩くことができる子もいます。その場合は愛犬の状態をよくみて、無理のない範囲で自力で 歩行を促せてあげましょう。
足を引きずる子もいるので、そういう子には靴を履かせたりタオルで足先を くるんだりする措置も有効です。